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令和5年7月


歌人若山牧水が訪れた赤沢宿で牧水を偲ぶ

 去る6月17日は、歌人若山牧水が、今から99年前、大正13年6月16日から18日にかけて身延から七面山参りをして、赤沢宿ゑびす屋旅館に泊まり、身延駅から久遠寺、追分、赤沢村、七面山を往復した旅で、牧水は「甲州七面山にて」と題して31首の短歌を詠まれています。赤沢宿一円は、歌人牧水からも愛された自然のふるさととなって今に至っています。

 赤沢宿では、この日、牧水研究者、牧水の「身延七面山紀行」を刊行された石谷毅氏を招いて「牧水の魅力について」と題して興味深いお話を聞くことができました。

 町では、昭和45年11月、牧水と赤沢の縁を知る早川区抱明院住職小沢林成氏(昭和60年没)の提唱で町観光協会、文化協会の協力により、その中の一首「山襞のしげきこの山いづかたの襞に啼くらむ筒鳥聞こゆ」の歌碑を七面山登山口に建立いたしました。以来、これまでに赤沢区では地元に牧水の歌碑を三基建て、訪れる人々に、牧水の思いに浸ってもらっています。

 石谷さんのお話で、赤沢宿を訪ねて、牧水の宿、ゑびす屋さんを訪ね案内を求めたら、ご夫婦が気持ちよく応じられ、二階から部屋へと案内してくれて、牧水が旅の紀行で紹介している赤沢の姿、宿と言い、部屋と言い、ご夫妻の対応と言い、赤沢宿と言い、全く牧水が訪れた時と変わっていない赤沢宿が今あることを再確認し感動したと話されました。

 赤沢宿は、こうしたことから地元が中心となり、国の伝統的建造物群保存地区の指定を受けて、今年は30周年の節目となります。8月は記念事業を計画しています。名実ともに牧水のふるさととして町並み保存でみんなに愛される赤沢宿を守っていきたいと思います。

宿中に歌碑にしてある若山牧水の短歌三題

「朴の木と先におもひし近づきて霧走るなかに見る橡若葉」
「花ちさき山あじさいの濃き藍のいろぞ澄みたる木の陰に咲きて」
「雨をもよほす雲より落つる青き日ざし山にさしゐて水恋鳥の声」


令和5年7月      町長 辻󠄀 一幸

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