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令和5年5月


雨畑硯が県指定無形文化財に


 この度、私たちの町が誇る天下の銘石「雨畑硯」が山梨県無形文化財に認定され雨畑硯製造販売組合「硯匠庵」が保持団体に認定されました。大変誇れるうれしいことです。平成6年には、山梨県郷土伝統工芸品に認定されています。

 雨畑硯は、その世界では中国の銘石「端渓」にも勝るとも劣らないと言われ、地元で採石される原石は、墨のすり心地が滑らかで、水分の吸収が少なく、墨は発色がよく、伸びがよいというものです。書の時代、筆、和紙、硯、墨の文房四宝の一つで長いこと愛され続け、今でも珍重されています。

 この硯石が発見されたのはいつごろか定かでありませんが、今から700年以上前といわれています。雨畑の皆さんが、山に眠るこの銘石を発見して、硯を作り、それを産業として、地域を栄えさせ、最盛期には地元に100人以上の硯職人がいたと言われます。雨畑硯ここにありと守ってきてくれたことに感謝しかありません。

 時代は移り、墨、和紙の時代がとうのき、新時代とともにこうした文房四宝が私たちの日常から遠うのいて硯の需要も減って久しいことは止むをえないことでした。町ではこうした中で、硯文化の足跡を長いこと築いてきた雨畑の歴史と、その技術を後世に残すために雨畑硯会館「硯匠庵」を平成12年に完成し今日に至っています。以来、地元ではこの火を消さないために一歩一歩ではありますが、硯の再生にかけて努力を続けてくれています。地元で頑張ってくれている職人「玉泉」さんの後継者も育ってきているところです。この硯を守りながら次なる目標は、国指定の無形文化財に指定される努力を続けたいと思います。


令和5年5月      町長 辻󠄀 一幸

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