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平成27年11月


早川版総合戦略策定に向かって

 国が進めている「まち・ひと・しごと」地方創生事業で、いま早川町では国に提出するこれから先の町の人口ビジョンと総合戦略の策定を進めています。既に、新産業化を目指して雨畑硯石の高度活用の調査を進めているところです。
 本町のこれから先の人口の動きも決して安心できるものではありませんが、何とか現状維持か、それ以上の増加に向かって努力をしていくことを目標に、総合戦略の中に、これからの町づくりを考えているところです。まずは第一に、確固たる働ける場の確保と地元の産業として森林資源を生き返らせることや、耕作放棄地の解消、観光立町としての基盤づくりを考えていくこと、第二に、町への外からの新しい流れを創ること、交流と定住の両面から増加に努めること、第三に、若い世代にU・Iターンの定住促進を進めること、若者に子育て環境や働く場を確保して、次世代に続く若者の定着に努力していかねばなりません。
 第四に、それぞれの地域を、これからも地域の努力でより魅力と誇れる地域に創り上げて町全体の魅力につなげていく町づくりを進めていくこと、ここにも雇用と定住の課題が前進すると考えます。第五に、時代を担う若い人たちの定住と奮起を促す環境づくりを目指します。上流文化圏研究所の充実や、他出している地元後継者のUターン相談や援助なども考えてまいります。
 これから来ようとしている早川町への一大変化、リニア建設、中部横断道路の開通、奈良田―南アルプス桃の木間の道路完成、南アルプスエコパーク推進の課題等はこれからの町づくりに追い風となっていくと信じます。「早川町総合戦略」をこれからの町づくりの目標としてしっかり仕上げていきたいと思います。

平成27年11月 町長 辻 一幸

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