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令和5年9月


これからの人口問題を考える(敬老月間を迎えて)

 我が国は、2010年、1億2638万2千人をピークに年々人口が減り続け現在1億2203万1千人、12年間連続して減り続けています。その内容は自然減と子供が生まれてこない少子化によるものです。年を追うごとに減少が加速しています。2050年ごろは、日本の人口は、1億人を割るだろうという予想も出ています。食い止める手立てがなく、今日を迎えています。山梨県は、この危機を克服するため7月に「人口減少危機突破やまなし共同宣言」を発令しました。

 私たちの町は、早くから地域が過疎化して、人口減少と取り組みながら町を守り、その対策にも努力を続けてきました。山村へき地の宿命の中で早くから人口減の現実と向き合ってきました。

 人口増に向かって、そのための話題が取りざたされていますが、果たして功を奏すかは疑問です。根本から考え直さなければと思います。子供を安心して生める環境、結婚から始まり、生活を支える若者の給料から育児、教育、夫婦共働きの条件緩和、そして、これからの世の先行き不安の解消などと今抱えている社会構造からあらゆる問題点を洗いなおし、子供の出産を期待できる解決策を見出さねばと考えます。

 また、この度の人口調査で東京都だけが人口増で、他の地方はすべて減という結果も報道されました。一極集中で不均衡な国土づくりが進んできた結果です。狭い国土で、均衡ある国土づくりを目指し、我が国のこれからの人口は、どのくらいが適正な規模かという検討もすべきです。人口減少を食い止める努力は言うまでもないことですが、一方で、人が減っても幸せな暮らしや社会-小社会、小資本主義―をどう構築していくのかということと具体的に向き合う時に来ていると痛感いたします。人口減少、すなわち国の衰退、危機であるかのように問われていることにも疑問を感じます。今こそ人口減少に適応していく行き方を、ちがう角度から問い直し、すべての国民がゆとりと豊かに生きられる社会を目指す努力を期待したいと思います。

令和5年9月      町長 辻󠄀 一幸

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