シッコ平周辺は、早川集落の東にあたり、標高が700～900mに位置して、雑木林や杉、落葉松などの植林がなされている。かつては畑として耕作され、早川集落の人々と深い関りが続いている。ここ一帯にはトチノキの大木が多いことと、キンポウゲ科のフクジュソウなどが一面に咲き誇り、県内でもまれにみる貴重な植物の群落地となっている。フクジュソウ以外にも、イチリンソウ・ニリンソウ・セツブンソウなどが季節によって可憐な花をつける。
地域の人々の協力のもと、保護保存の高まりの中で、これらの尊い地域の資源、財産を将来に残したく、天然記念物として町の文化財に指定した。