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早川町の方言

 『ふるさとの方言』(早川教育推進会議芸術文化部 編集、平成4年2月20日 早川町教育委員会 発行)には、早川町の旧六ヶ村の方言に加えて奈良田ことばが記載されています。これは当時の早川教育推進会議芸術文化部の深沢宗吉会長以下部会員と各地区公民館役員の努力によって作られたものです。その内容を可能な限りそのままWebページ化しました。

 なお、この本の「例言」には次のように記載されています。

「使用例については、全部を方言で表記したものと、現代標準語と混合したものと2通りありますが、御協力をいただいた方々の意志を尊重して原文に近いもので編集してあります。なお、方言についての意訳を使用例へ掲載したものも一部あり、編集が不統一となった点もあるが、了とされたい。」

★ 目 次 ★

奈良田ことば 西山邑 三里邑 都川邑 硯島邑 五箇邑 本建邑

 

奈良田ことば

 

方言 標準語 方言の使用例
あかやかん はげ頭 あの人の頭はアカヤカンだ
いかざあ 行こう 丸山林道へイカザア
いってくらあ 行ってくる 山へイッテクラア
いんめい 少し インメイ下さい
うでる ゆでる 野菜をウデル
うなう 耕す 畑をウナラ
うらあ 自分・私 ウラア一人で行く
おかい おかゆ オカイを煮る
おおぬけ あお向け オオヌケに寝かせ
おきゃあがれ 起きろ 時間だからオキャアガレ
おおなと わざと あんな悪い事をオオナトする
おべえとう おどろいた 暗闇に人が立っていてオベエトウ
かあとるまい 肩車 あの赤ちゃんはカアトルマイを喜こぶ
かある かえる カアルがへぴにのまれた
がい 多い・沢山 水をガイにやりなさい
かいと カイトに野菜をまく
かかあ 女房・嫁 家のカカアは働き者だ
がちょうきん 争い あそこの夫婦はガチョウキンがたえない
かとうが カトウガを持って行って下さい
かどい 悪かしこい あの人はカドイ
かぶちゃ カボチャ 今年のカブチャはおいしい
かんじょ 便所 家のカンジョハ古いままだ
きくば 庭園 この家のキクバはみごたえがある
きびしょ 土びん・小さいやかん キビショにお茶を入れる
きんぽうじ フキのとう 今年も春だキンボウジが出たぞ
くど かまど クドへ火をつけろれ
くれで 下さい 小遺をクレデ
くんねぷる 居眠 あのおばあさんはクンネプルばかり
けだい みの ケダイを作る
ごうろ あの畑はゴウロが多い
こで おいで 家へお茶飲みにコデ
こうぼうす 食しんぼう あの子はコウボウスだ
さいばち 曲物のおかず入れ サイバチへ沢山おかずを入れろ
さいで 布切れ サイデで人形をつくる
しゃえんもの 野菜物 シャエンモノを作ったかい
しゃくし しゃもじ シャクシを貸して下さい
しゃっぽ 帽子 シャッポをぬぐ
じょうり 草履 わらジョウリを作る
しょんなあ ほそびき ションナアでなわとびを楽しむ
すてん 当てもない ステンなく歩きまわる
すばり はにかみ 家の子はスバリでこまる
せいさい あきる 長く待っていてセイサイになった
だいやびん がけ あの山はダイヤピンが多くて危ない
たちっつけ もんぺ タチッツケを縫う
だぼう 馬鹿 何というダボウだ
ぢち 器用 この子はたいへんヂチがある
ちゅうど 早く・すぐ お茶飲みにチュウドきて下さい
つるね 血統 この犬はツルネが良い
ていない 頂上 あの山のテイナイへ登れ
てまい 相手 テマイが先に取りなさい
どうしん ドウシンが痛む
どしょうない 物忘れ ドシヨウナク置き場所がわからない
とんびゃあがる 飛び上がる 高い所へトンピャアガル
ぬくまる 痛い いたづらばかりしているとヌクマルよ
のうずる せびる 小遺をノウズル子ども
のとる じゃがいも ノトル掘りを手伝う
のせ ゆるやか あの山はノセが多い
はあき ほうき 早くハアキを持ってこい
はだしったぴ 地下たび ハダシッタビを買う
はっとうり ばった ハットウリをつかまえる
ひじろ ヒジロへ火をもやす
ひっちまい 困まる 連絡を忘れヒッチマイだ
ひっちまい 終り この話しはこれでヒッチマイ
ひっちのやえん 非常に暗い 今夜はヒッチノヤエンで危険だぞ
ひみず 日かげ ここはヒミズで寒い場所
ふうれんちょう ぶらんこ フウレンチョウへ行って遊べ
ぶっころぶ ころぶ そんなに急ぐとブッコロブぞ
ぶっさろう たたく 云う事をきかないとブッサロウぞ
べえ 着物 きれいなベエを着ている
へす 押す そんなにヘスと倒れてしまう
ほうき フキ ホウキを採りに山へ行く
ぼくり 下駄 雨が降っているからボクリをはけ
まくろう 食べる あの子は沢山マクロウ
まくれる ころがり落ちる 雪の斜面をマクレル
めっけろ 見つける すみずみまでメッケロ
ゆを ユヲ釣りに行く
ようだち タだち 今日はヨウダチが早くきそうだ
ようめし 夕飯 ヨウメシを早めにしろ
よこせ ください 眼鏡をこちらへヨコセ
ろじ 土間 ロジを掃け

 

西山邑 

 

方言 標準語 方言の使用例
あいベ 行け 君も一緒にアイベ
あかりい 明るい 夕方だけんどまだアカリイな
あがあの あんな アガアノことはだめどうは
あがりませ 食べて下さい 遠慮なくアガリマセ
あがっていけ 寄って行け たまに来とうどうでアガッテイケやれ
あにい 兄さん アニイはどこへ行くやい
あねえ 姉さん アネエは旅行へ行っとうやい
あそばざあ 遊ぼう 一緒にアソバダア
あばける 乱棒する 酒によってアバケテいるぞ
あのもなあ あの人は アノモナアどこへ行っとらどうか
あらく 焼畑で一番先にまく畑 アラクにはあわをまく
あんなあ あのね アンナア用事があるで明日こいよ
あんまり あまり アンマリ良い事じゃあないね
あんしゃあ あの人達 アンシャアどこへ行くどうか
いかのう 行かない 俺は用事があるでイカノウ
いかい 大きい イカイカボチャだなあ
いかんぞ 行かない 俺はイカンゾ
いかざあ 行こう 一緒にイカザア
いかずに 行きましょう 一緒にイカズニ
いくどうは 行くのです 今日は甲府へイクドウハ
いちっくう 食べる つまんでイチックウとうまい
いちっけえ 食べろ どんどんイチッケエよ
いってくらあ 行ってくる それじゃあイッテクラア
いっちょ 行くな 川は危ないからイッチョよ
いっさら ぜんぜん イッサラうまくいかない
いなこと 変なこと イナコトを言わんでよ
いびる 手をつける 大事の物どうでイビッチョよ
いまいんめい もう少し イマインメイ食べたいね
いやどうは いやだ 俺はイヤドウで行かんぞ
いんめい 少し インメイどうけんど持っていっちゃあ
うっぱしらで 行きなさい それじゃあウッパシラデ
らっぱしれ 行け それじゃあウッパシレ
うっぱしる 行く 俺りゃあウッパシルぞ
うっくれる やる となりでほしいちゅうでラックレルぞ
うそっぱち うそ あの子はウソッパチを言う
うのう 耕す 今日は畑をウノウどうは
うぶちゃる 捨てる いらんからウブチャアル
うらあ ウラア一人で行くぞ
うらんまい 私の家 ウランマイじゃあ明日旅行に行く
うわいや まあ ウワイヤそんな事があるから
うんねろ 眠れ 早くウンネロよ
うんねる 眠る さあねむいからウンネルぞ
うんねた 眠った この子ははいウンネタぞ
ええかげん 適当 そんなエエカゲンの事を言っちょ
おかあ お母さん オカアは山へ行ったよ
おっちゃん お叔父さん オッチャンはどこい行く
おっかない こわい オッカナイ話しを聞く
おくらい 下さい 十五夜の豆をオクライ
おおぬけ 大馬鹿 わりゃあまったくのオオヌケだな
おおまくらい 大食かん あの子はオオマクライの子だ
おぞごい たくさん おみゃあオゾゴイ買物をしとうなあ
おとう お父さん オトウはとてもおこりんぼう
おごっさん ごちそう様 ゆっくりオゴッサンでした
おみい 貴方 オミイ明日はどこへ行く
おみぃら 貴方達 オミイラア山へ行くけ
おやこ 親類 あの家は昔からオヤコだ
おめゃあ 貴方 アメャア遊ばない
おりゃあ 私は オリャア明日早く起きるぞ
がい 沢山 こりゃあガイにもらったぞ
かいと 自由 今日はカイトの草取りょうする
かいるぞ 帰るぞ そりゃあおそいからカイルゾ
かいてくりょう 借して下さい はしごをカイテクリョウ
かいらざあ 帰ろう 家へカイラザア
かさんぞ 借さない 大事の物だからカサンゾ
かっつく 行き着く もう甲府へカッツクら
かにんな ごめんね 悪かったカンニンナ
かじる かく 手をそんなにカジルと傷になるよ
かなり 相当 この石はカナリ重い
かにんする 許す 頭を下げるならカニンスル
かまっちょ ほうっておけ こんなに言ってもきかないならカマッチョ
かわいしい 可愛らしい この子はカワイシイ子だ
かんじょう 数える 十までカンジョウしてみろ
かんじょ 便所 カンジョを借してください
かんよい かゆい 虫さされがカンヨイ
きちょ 来るな 危ないからキチョよ
きちゃあ 来て下さい 家へも遊びにキチャア
きろう きらう あの人をキロウ人が多い
くう 食べる めしをクウ
くちょうしい くやしい 何というクチョウシイことだか
くっちゃぐ ふさぐ シャンプが入るから目をクッチャグ
くらがり 暗い クラガリだから気を付けろ
くりょう 下さい 私にクリョウ
くむ くずれる 向う側がクム
くむ 交かんする これとクム
くれらあ あげる これを貴方にクレラア
くれちゃあ 下さい この野菜をクレチャア
くれんだい くれない われにゃあクレンダイぞ
くんのむ 飲む その薬をぐっとクンノメ
けつ おしり このケツは大きい
げんのう かなづち ゲンノウでくぎを打つ
こいたあ お前は コイタアなかなかやるな
こがあの こんな コガアノことはだめだ
ここむ 口へ入れる こうせんをコテンデみろ
こっちょうみろ こちらを見なさい コッチョウミロ
ごっちょう めんどう こんな仕事はゴッチョウだ
こじくれる へそをまげる あの子がコジクレルとこまるぞ
こぐる くぐる その門をコグッテ行く
このかあ この子は コノカア頭が良い
こまらあ 困る 水がもってコマラア
こんしゃあ この衆は コンシャアどこへ行くんやい
こんじょうわる いじ悪い この子はコンジョウワルの子だ
こんぶくろ 小袋 あづきをコンブクロへ入れろ
しいええのう やれない こんな事私しはシイエエノウ
しのう やらない そんな事シノウもの
しなっこい やわらかい この野菜はシナッコイ
じき すぐ ジキに行く
しゃっつら 悪い子 このシャッツラめ
しらのう 知らない そんなことシラノウは
しわっかあ わんぱく シワッカアの子
しわったくれ わんぱく子 この子はシワッタクレ
しわい 気かん気 この子はシワイなあ
しんそぼろい うるさい この子はシンソボロイ
じんねと ゆっくり 坂道だからジンネト歩け
すけっこ 助け合い 草取りをスケッコしざあ
すだらもない らちもない スダラモナイことをする
すっぽい すっぱい この梅はスッポイ
すねる だだをこねる そんなにスネルな
すべっこい なめらか このゆかはスベッコイ
せいさい 体の調子が悪い 今日はセイサイでだめだ
せいれん 性急 この人はとてもセイレンな人
せっかち 気せわしい ての人はセッカチの人
せんすい このセンスイはとてもきれい
そいっちばか 量が少ない ソイッチバカじゃあみぐさい
そいじゃあ それでは ソイジャア行くよ
そがあのこと そんなこと ソガアノコトを人に言うもんじゃあない
そうしざあ そうしよう 貴方の言うようにソウシザア
そにょうに そんなに ソニョウニ無理をしちょよ
そりゃあ それは ソリャア悪いことだ
そっちょう そちらを ソッチョウ向いて見ろ
たしっつけ もんぺ タシッツケを縫う
たっしゃでいとうか 元気でいたか 長い間会わなかったがタッシャデイトウカ
だぶでえ ろくでなし うらんやろうはダブデエでだめんやい
だめどう だめだ そんなことをしたらダメドウに
ちょっくら ちょっと チョックリ遊んでくる
ちゃくい ずるい あの人はチャクイ
ちゅうよ そうだ 明日は天気だチュウヨ
つらい 悲しい ツライことをしたね
どうどう どうですか 体の調子はドウドウ
どうんやい どうですか 体の調子はドウンヤイ
とんぶく うつぶせ この子は寝る時トンブクくせがある
なむない すごい 今度の台風はナムナイのものらしいぞ
なんちゅう 何と言う 一週間も雨らしいよナンチュウこんどうか
なんぼうでも いくらでも 野菜ならあるからナンボウデモ持って行け
なんどうか どうだか ダイヤモンドだかナンドウカわからないよ
ぬくとい 暖かい 今日はとてもヌクトイ日です
ねざあ ねむろう もう遅いからネザア
ねぶったい ねむい とてもネブッタイらしいぞ
のろま おそい この子はとてもノロマだ
はい もう ハイどうしようもないことだ
はしっこい すばやい あの子はハシッコイ子だ
はんで 早く あぶないからハンデにげろ
ばんてんこ かわるがわる バンテンコに乗って遊べ
ひっぽかす 捨てる そんなものはヒッポカスようにしろ
びいたらびいたら ゆっくりゆっくり ビイタラビイタラしないで急いでしろ
ひっちまあざあ やめましょう もう遅いからヒッチマアザア
ひっぷてろ 捨てろ いらないからヒップテロ
ひっつる 引っぱる つなひきでおもいきりヒッツル
ひどろしい まぶしい 日差しが強くヒドロシイ
ひまっくらし 骨折りぞん そんな事はヒマックラシだからやらん
ぶっさろう なぐる そんな悪い事をしるとブッサロウぞ
ぶちゃある 捨てる ブチャアルものはほかにないか
ふてる 捨てる フテルものはほかにないか
ふんがいす 捻挫 昨日走ってフンガイしてしまった
ぶんきもない 思ってもいない ブンキモナイことをしてしまった
へっかす くだらない そんなヘッカスを言うもんじゃあない
ペタンコ めんこ ペタンコをして遊ぼう
ぼくねんじ わからずや この子はボクネンジだ
ほらっぷき ほらふき あの人はとてもホラップキだ
ほんじゃあ それでは ホンジャア山へ登ろう
ほんこ 本当 ホンコにそんな事をしたの
ほんま 本当 ホンマにそんな事をしたの
まくろう 大食い 家の子はなんでもマクロウ
ままいやい 仕方ない そんな事はママイヤイ
みぐさい はずかしい ミグサイ事をしてしまった
みざあ 見よう 芝居を見ザア
みしょう 見せて 大きい山魚を釣ったらしいがミショウ
みちょ 見るな みせものではないからミチョ
みみっちい こまかい あの人はとてもミミッチイ
めったにゃあ 少々の事では メッタニャアまいらぬよ
めためた 増す増す メタメタためになる
めとじ ねむ気 メトジが来る
もじくれる からみあう こんなにモジクレルとどうにもならぬ
やるどうは する これから凧あげをヤルドウハ
ゆい 仕事のお返し ユイ返しに行くよ
よいどうは いいんだよ そんなにていねいにしでもヨイドウハ
よかっとう 良かった 元気でいてヨカットウニ
よっちゃあ 寄れ たまにゃあ家もヨッチャアナ
よばあれ 呼べ 友達をもヨバアレよ
わりゃあ お前は ワリャアどこの子どもづら

 

三里邑 

 

方言 標準語 方言の使用例
あんくれえ あれくらい お前にゃアンクレエのことがわからのうか
あんにょうに あんなに あの人はアンニョウニ心配していとうに
あんま おかあのアンマをのませる
あにい アニイ達者でいとうか
あんやん うらんアンヤンはけんかがつよいぞ
あねえ アネエ手伝ってくりょう
あんねえ アンネエあんやんが呼んでいるぞ
ああ はい(目上の人に) アアそうしておくよ
あくぴ あけび 山へ行ったらアクビを取ってくるよ
ありんどう あり さとうの中へアリンドウが入っちゃった
あきんぎゃーぎゃー くわがた(虫)のめす こりゃーアキンギャーギャーじゃ
いせき 婿 あの人はイセキできとう人だぞ
いけ いきなさい 今夜は遅いではやくイケよ
いっぺえ たくさん ごちそうをイッペエもらって来たよ
いっさら 全然 あの野郎はイッサラ働かのうに
いいやんじゃんか 立派 この茶わんはイイヤンジャンカ
いちっけえ 食べろ 早くめしをイチッケエ
いじやる ざる イジヤルにいっぺえもって来たぞ
いんね いいえ(目上の人) インネそうじゃあねえよ
いんにゃ いいえ(目下の人) インニャそれじゃあちがってらあ
いっぱしる 行ってしまう 早くしないとイッパシル時間だよ
いぼた ひきがえる イボタがいるのできもちが悪い
いなように 変な(に) イナヨウニ酒をのむとからんで困る
いんめえ 少し おれにもインメイくりょう
いかい 大きい これはイカイ石じゃあねえか
うんと たくさん この際ウントもらって行くぞ
うっちね 死ね そんなにわからん人(じん)はウッチネ
うぬうらあ お前達 ウヌウラア女の子をいじめたな
うぬ お前 ウヌんみとうのものは家の子じゃーねえ
うらんしゅ このことはウランシュが決めとうことだ
うしんべんベ ありじごく ウシンベンベでてこいでてこい
うらあ 僕達・私達 こんどの休みにウラア東京へ行くだわ
ええそ 愛想 あの人はエエソのねえ人じゃーねえか
えべ 歩け(行け) ぐずぐずしっこうねえはやくエベ
えんまる 仔犬 エンマルがとびついて来た
えんのこ 仔犬 かわいいエンノテだなあ
ええばしやした ご苦労 朝早くからエエバシヤシタ
えらあ 君(お前)達(目下の人) エラアそんなことで話になるか
えらが お前らが エラガじゃ車を買っとうどって
ええかげん いいかげん・でたらめ あの人はエエカゲンのことを云っている
おくれ 下さい おれにもこずかいをオクレ
おくんなって 下さい 是非娘を家へオクンナッテ
おおなと わざと この野郎オオナトおれにぶっつかったな
おつきょうさま お月さま 今夜はオツキョウサマだから明るい
おてる 落ちる 栗がオテルころだぞ
おびい 女の子 オビイいくつえ
おばんでごいす 今晩は オバンデゴイスかいらん板だよ
おじい 祖父 うちのオジイはおっかねえよ
おっちゃん おじさん オッチャン車にのしておくれ
おんばあ おばさん オンバア久し振りだなあ
おばやん おばさん オバヤン遊びに来たよ
おんじい おじさん うちのオンジイも年をとったようだ
おばあ 祖母 オバアにこづかいをもらっちゃった
おんなしゅ そうゆうことはオンナシュが良く知っている
おなけえ オナケエはかぜで寝込んでしまった
おぼう 男の子 オボウはどこの家の子え
おっかりでごいす 今晩は オッカリデゴイスようめしゃすんだかえ
おこんまんま 米飯 たまにゃオコンマンマをくいてえなあ
おろ からむし オロがはびこって困る
おぼこさま オボコサマを飼うといそがしくなる
おすいじんさま 水すまし(あめんぼう) オスイジンサマが泳いでいらあ
おせんばんば しょうりょう(ばった) オセンバンバはたをおれ
おめえ 貴方 オメエに話があって来とうに
おめえらが お宅では オメエラガでも不幸があっとうどうって
おめっちらが お宅では オメッチラガでもとんだことだったなあよ
おみいらが お宅では オミイラガでも大変だったな
おみい 貴方 オミイもかぜをひいていとうって
おんし 君(お前) オンシも達者でいとうか
おとっちゃん オトッチャンにおこられらあ
おかあ オカアに着物をぬってもろうわ
おとう オトウに買ってもろうわ
がとう それほど あれだけ働いてもガトウのことはねえぞ
がき 子ども てめえはガキのくせにいろいろいっちょ
がんどう のこぎり よく切れんガンドウだ
かける 交尾 うちの山羊とカケル
かあしん 食べなさい 遠慮しねえでカアシン
かなだれえ 金属の洗面器 カナダレエに水をくんでおけ
がる かえる ガアルがないてうるさくなった
かがびっちょ とかげ しっぽのねえカガビッチョがいるぞ
がんぼうじ あざみ でっかいガンボウジだ
かなぶんぶん こがねむし カナブンブンが飛びこんできた
かる 倒れる そっちの方へ木がカールで逃げろ
がい たくさん まだ仕事がガイに残っているぞ
きちょ 来るな お前はもう家へキチョ
きんぎょってえ きむずかしい となりのおやじはキンギョッテエ人だぞ
くりょう 下さい(目下の人) おれも仲間に入れてクリョウ
くれな 下さい おれにもそうしてクレナ
くんだ 取りかえる お前はおれの下駄をクンダぞ
くど かまど クドで湯をわかす
けける のせる おれの背中にケケルなよ
けたくる ける そんなところへ寝るとケタクルぞ
けっちる 便秘 このごろどうもケッチッテ困る
けんど けれど おめえはそういうケンドちがうぞ
けえれ 帰れ おそくなるから早くケエレよ
けえ 食べろ 遠慮しなくて早くケエ
げえ たくさん こんなにゲエにもらっちゃって
ごおやく 義務人足 今日は村のゴウヤクに出る
こんにょうに こんなに コンニョウニ立派になって
こんび 女の子 コンビおかあはいるか
ごんばら この子はみっともねえぞゴンバラ出して
こそくり 修理 暇な時はコソクリ仕事をしている
ごもしん 頼み 今日はゴモシンに来たよ
ごっちょう たくさん・いっぱい ずいぶんいただいてゴッチョウでごいす
ごいす ございます お早ようゴイス
このぴく 女の子 コノビクはうそつきだぞ
ごてえーげ 苦労 今日はゴテーゲでごした
こがあに こんなに コガアニだめにしてしまって
こんくれえ このくらい お前にはコンクレエのことができないか
しねえきゃー しなければ おれがシネエキャーならのうか
じょうとく かます 柿の実がジョウトク2つあった
しょんべん 小便 ションベンをして出掛けるぞ
しゃらさぶい 寒い 障子を開けとくとシャラサブイぞ
しょってけ 背負う めんどうだから全部ショッテケ
しょんべんどう 小便所 ションベンドウへひれ
じき すぐ おやじがジキ帰って来ます
じぶむし よとう虫 今年しゃあジブムシに粟をくわれた
じもぐり ありじごく ジモグリの巣がいっぺえあらあ
しわい 図太い この野郎はシワイやつだ
じょうり 草履 ジョウリのままあがるやつがあるか
じいさま 祖父 ジイサマも年
ずか お前のズカはでっかいなあ
すいろこが 風呂桶 うちのスイロコガは古くなっちゃった
ずら でしょう(目下の人) もう学校へ行くズラ
ずらに でしょう(目上の人) もう仕事に出掛ける時間ズラニ
ずみ ぐみ 河原からズミをとって来たぞ
せえせえ いっぱい もうセエセエいただいたよ
せえさい いっぱい もうセエサイもらったよ
せえせえ さっぱり あいつがいないのでセエセエした
せえて 背負子 昔しゃセエコで物を運んどうえ
そんくれえ そのくらい おめえじゃーソンクレエのもんだ
そんにょうに そんなに ソンニョウニしなくてもいいのに
そーんな そうです ソーンナおれがもっているに
そがーに そんなに ソガーニ好きかえ
だぶでえ まぬけ このダブデエ野郎
たけえ 高い この頃ものがタケエ
たんに 全然 タンニ音沙汰がねえよ
たんぶ 田んぼ タンブの水を見に行ったわ
だんす だんご もろこしのダンスをけえ
たける 交尾 うさぎがタケル
ちゃちゃっぽ つりがね草 このチャチャッポはきれえだ
ちっと 少し チットでいいから分けてくりょう
ちゃのこ 朝飯 そんなことはチャノコめえだ
ちょうちょこ ちょう チョウチョコがとんでいらあ
ちっくりい 小さい おれの足にゃチックリイぞ
ちっくねえ 小さい この苗はまだチックネエもんだ
つぼあし 素足 この寒いのにツボアシで可愛そうだ
つるむ 交尾する 犬がツルム時期になった
つぺーる 落ちる そんなところを歩くとどぶにツペールぞ
でく 馬鹿 このデクのぼう
でんばら 大きい腹 あのおばやんはデンパラをしている
てめえ おまえ テメエおれに恥をかかせたな
でえどこ 玄関の土間 はだしでデエドコを歩くものがいる
てえげ 病気 おめえはテエゲだっとうか
でんごろうむし かぶと虫の幼虫 デンゴロウムシは気持ちが悪い
どうで だから そうドウデ許してくりょう
どうずく いじめる あの野郎にドウズかれるぞ
なむねえ たくさん ナムネエの人が集まった
なむねえ 大変 ナムネエのことをしてくれた
なえま 苗代 ナエマをつくる時期になった
なかいれ 中間食(朝食と昼食) 朝飯が早いでナカイレにするか
ぬくてえ 暖かい 今日はめずらしくヌクテエ朝だ
ぬけさく 馬鹿 このヌケサク野郎
ねえやん 姉さん うちのネエヤンはおとなしいよ
ねえま 苗代 ネエマの準備をはじめねえ
のんのうさま お月さま 今夜は丸いノンノウサマだ
のしいれ ほうとう ノシイレを作ったからくっちゃあ
のしこみ ほうとう 寒いからノシコミでもくうか
ばそく 即死 交通事故でバソクだっとうよ
はんで 早く 時間だからハンデ行け
ばあさま 祖母 バアサマおれがわかるかえ
はい もう あの人は重病どうでハイだめのようだ
ばんげえ バンゲエ遊びに来い
はんどう たらい 洗たくをするのでハンドウに水を入れとけ
はながら つゆくさ ハナガラはなかなかしわいくさだ
はーし このハーシはよく手入れがしてある
はっとり ばった ハットリのようにやせている男だ
ひじきる 引きずる そんなに長いとヒジキルぞ
ひじろ いろり 昔はヒジロでなにもかも煮物をした
ひきい 低い ヒキイとこまで雪が降った
びい 幼児(女) ピイはどこの子だ
ひりめし 昼食 ぼつぼつヒリメシにする
ひりいめえ 午前 おれはヒリイメエは留守だよ
ひりいすぎ 午後 ヒリイスギに帰って来る
ひきた ひきがえる ヒキタがいっぺえいる
ぶっさろう なぐる わからんことを云うとブッサロウぞ
ぶんき 分量 ものにはブンキというものがあるよ
ぶんき 大きい これはブンキもねえものじゃねえか
べんきょう 値下 この品物をベンキョウすれば買うよ
へえ もう ヘエ出掛けてしまったぞ
へのように 変に ヘノヨウニこだわる男だ
ほたぎり 男の子 ここじゃあホタギリか生れてよかったなあよ
ぼなく 泣く この子はよくボナク
まくらあせる なぐる わからんことをいつまでも云うとマクラワセルぞ
まくれえ 食べろ せえせえマクレエ
まっくろさんぼ 一生懸命 マックロサンボでとんで来た
みだましい 立派 あそこの息子はミダマシイもんだ
むねえた けがでムネエタをいたくした
むしょうに 急に 今朝ムショウニ甲府へ出掛けた
めめず みみず つりのえさにメメズを持っていく
やくばん 灰皿 そのヤクバンを取ってくりょう
やみくも がむしゃら おかまいなくヤミクモ仕事をする人だ
ゆかざあ 行く(目下の人) ぼつぼつ会議にユカザア
ゆかず 行く(目上の人) 時間になるから会議にユカズよ
ようざけ 中間食(昼食と夕食) 日が長くなったのでヨウザケを食うぞ
ようめし 夕飯 ヨウメシはのし入れにするよ
ようなご 中間食(夕食後) ヨウナゴを食って寝るぞ
らちもねえ いいかげん ラチモネエことを云う奴だ
わいら 君(お前等) ワイラ遊んでいると学校へおくれるぞ
わりゃあ 君(お前) ワリャアおれにうそを云ったな

 

都川邑 

 

方言 標準語 方言の使用例
ありんどう 畑の石を起したらアリンドウがいっぱい
あかす 知らす ○○へアカシとくれ
あこい かかと 運動してアテイを痛めた
ありしっけい あるだけ アリシッケイ無駄使いする
あくてえ 悪口 あまりアクテエ言わんほうがよい
あぶっか 溺れ 泳げないからアブッカくった
あばらや ぼろや 来たら寄っとくれんけアバラヤだけれど
ああぶくたらし あせび 植物の名前、あせみ・あせも、とも言う
あそばだあ 遊ぼう うらとアソバダアなあ
いっさら 少しも イッサラ雨んふらんから野菜畑が…
いってこい 貸し借りなし これでイッテコイだな
いとど その上にの意 そんな話を聞くとイトド恐くなる
いっぱした 行ってしまった 今いたと思ったらへえイッパシちゃっとう
いらう 借りる 隣りへ行ってイラッテ来い
いっちょし 言わないで そんな事イッチョシ
いかざあ 行こう ○○へイカザアな
いいあんべえ 調子が良い 今日はイイアンベエでごいす
いんめえ 少し これをインメエ加えて
うらあ 自分達 ウラア行かんど
うらが 自分の家 ウラガじゃヘえ済んどうかな
うちゃあれ 捨てろ いらないものはウチャアレ
うっちんだ 死んだ 犬がウッチンダよ
うんねる 寝る 疲れたから早くウンネル
うてんげえし 口ごたえ 親にむかってウテゲエシをする
うでおこき 腕のかぎり ウデエコキ仕事をした
うきす めだか 川岸にウキスがいたよ
うりんぼう 猪の子 畑にウリンボウが出た
ええからかんに いいかげんに わりやエエカラカンニしていろ
えべ 行こう はんでエベよ
えらあ お前等 エラア行くずら
えらい 疲れた あゝエライ仕事だった
えんこ 縁側 夏の夜はエンコで涼む
えんばな 縁側 エンバナでお茶をのまだあ
えんじゃあ 行きましょう お茶を飲みにエンジャア
ええばやした ご足労をおかけしました 仁儀等に来てくれた人に礼を言う意の言葉
おめっちが あなたの家 オメッチガじゃあへえ済んどうかな
おめっちゃあ あなたがた オメッチャアどこへ行くんなあ
おざら 煮込うどん 今夜はオザラだよ
おだら うどん 今夜はオダラをつくろう
おおまくれえ 沢山たべる わりゃあオオマクレエだなあ
おこんまんま 白米飯 腹がへったらオテンマンマあくえよ
おえる 腐敗する このおかずはオエテいる
おしきせ 晩酌 毎晩オシキセをやってるかい
おとぼね 大声 そんなにオトボネを上げて
おおけん おおよそ オオケンでやれ
おばかっちょ ばか野郎 このオバカッチョ
おたんこなす ばか このオタンコナス
おらっと 僕達 オラットは中富町で良く聞く
おぶっく 神仏に供えた食物 お祭りのオブックをもらってきた
おんべえ 縁起 オンベエかつぐ人だから大安に行かずよ
おんこう 恩をきせる そんなにオンコウ言っちょしねえ
おっくう いやがる 近頃じゃ年をとったから山へ登るのはオックウだ
おっせえ むりやり そんなにオッセエ言わんでもわかるに
おはしん 針仕事 嫁さんはようめし(夕飯)の後オハシンをした
おじょうもん 年頃の娘 あのオジョウモンはどこの娘ずら
おばんし 下女の仕事 山仕事衆の飯場で働く女衆(めしたき)等をいう
おなけえ 人の妻 あの人もオナケエになった
おけえこ おめえっちんオケエコはヘえあがる(繭をつくる)かえ
おりゃあ 私は オリャア朝おきぬけ(目がさめてすぐ)で畠に行く
おんしゃ あんたは オンシャアえらいもんだなあ
おめえらあ あなたがた オメエラア何をしている
おかた あの人は○○オカタだよ
おおきん ありがとう 色々してくれてオオキンよう
おばんでごいす 今晩は オバンデゴイス(夜のあいさつ)
おろぬく 間引く 大根をオロヌク
おぼこさん 昔はオマコサンデ生活した(家計をたった)
おじんぎ 挨拶 何か出来事が出た家へオジンギに行く
おもっせえ 大晦日 オモッセエにそばを食べる
おおだっちょ 大勢の集り事 あそこじゃオオダッチョがあるど
かかでる 一部にこだわり大事にする 末っ子だけカカデルのはまずいぞ
かまいたち 筋肉が裂けて口をあくこと カマイタチにやられた
かったりい 疲れた 今日の仕事は余計でカッタリイ
かなだれえ 金の洗面器 カナダレエで顔を洗う
がんどう のこぎり 山へ行くからガンドウを忘れるな
がとう たくさん 今年しゃ作がガトウとれんよ
がとう あんまり ガトウ(沢山)いらんど
がきども 子供達 近頃はガキドモが少なくなったなあ
かもう いじめる よその子をカモウじゃねえぞ
かけの ふろしき そのカケノへ包んでいけ
がい 沢山 栗がガイおっていた
からさん もんぺ 現今のモンペ様の仕事着
かがびっちょ とかげ 縁側にカガビッチョがうろちょろしている
かったりい だるく疲れた 今日はカッタリイなあ
きもん 着物 キモンが汚れる
きびしょ きゅうす 此のキビショはお茶の出が悪い
きちゃあ 来て下さい おめえもキチャア
きたよ 来ました 呼ばれたからキタヨ
くれすか あげようか こりょうクレスカ
くりょう 下さい それを俺にクリョウ
くむ 交換する 細かい銭にクンでおくれえ
ぐしゃんぽん あまり賢明でない あいつはグシャンポンだ
くで もつれる 凧糸がクデになって延ばせない
くちょうしい 残念 運動会でとびっこに負けてクチョウシイ
くんのむ 喉からのむ 薬をクンノムとにがい
くっちゃぐ 目を小さく ゴミが入ったから目をクッチャイデろ
くね 垣根 クネの手入れをする
ぐちぐちいう 色々小言をいう 人のことをグチグチイウ
くれ 端の方 あまりクレへ腰掛けるとひっくりけえるぞ
くいぬけ 食べてすぐトイレに行く あの人はクイヌケだなあ
けんまく 散らしておく えらいケンマクだ
けける 上にのせる その棚にケケトケ(品物をのせること)
けでえ みの ケデエを着て田植をした
けっからかす けとばす 畑のかぼちゃをケッカラカシタ
けえっとう 帰ったよ あゝ誰はへえケエットウづらよ
けえる 帰る へえ夕方だからケエルよ
げえる 田んぼにゲエルがいた
げに どうしても ゲニ来られねえばしょうがない
けえ 食べろ これはうまいどケエ
げえにゃねえずら たくさんはないでしょう お宅にうさぎはゲエニャアネエズラ
ごっちょう 苦しい めしの食い過ぎで腹がゴッチョウだ
ごむしん お願い ゴムシンどうにこれを頼まれておくれえ
ごいす ございます おばんでゴイス(夜のあいさつ)
こばり うなぎの小さいもの こんなコバリを取っちゃあだめづら
ごえんけん 物事に関わらない そんなことは俺はゴエンケンだ
ごんだろう ごみだらけ 庭がゴンダロウ
こぜえる しおれる この野菜はコゼエタなあ
こぜえる 作物が成長しない 此の葉っぱあコゼエちゃっとう
こびっつき お焦げ 釜の飯がコビツイタぞ
こすい 小さい この子はコスイなあ
こけえてうし ここへ来なさい そこは見えにくいからコケエテウシ
こさ 木の下かげ 家の畑によその木がコサになっている
こんどし 小ざる 米をといだらコンドシにいれておけ
こんどうし 小さいさる 裏山にコンドウシがいる
こうしゃっぺ 大人じみている あの子はコウシャッペエことを言うなあ
こましゃくれ 大人じみている あの子はコマシャックレたことを言う
ごうやく 部落の出役 明日はゴウヤクがあるな
こまんだれ 農具 草けずりの一種コマンダレ
こけえ ここへ コケエくればよい
こもっせえ 晦日 12月30日のこと
こんぼう コンボウを出すな
こいっちゅうど 呼んでいるよ ○○さんコイッチュウド
こせえる 作る こわれたから早くコセエロ
こんぼうす 食いしん坊 あの子はめずらしいコンボウスどうよ
ごっちょ 苦しい うまいものを腹いっぱい食ってゴッチョだよ
さぼーる 捨てる いらないもなあサボーレ
さぼかす 捨てる 此れを川へサボカシてこい
さがしい 険しい あの山はサガシイからな
ささらほうさら どうにもならない滅茶苦茶 あれもこれもササラホウサラだ
さぼし 妖婦 あのサボシ女が……
さんぼれ 捨てろ そんな物サンボレ
ささっけえす 物を探す為にちらかす 机の中をササッケエス
しのうこしょう やたら難しくこねること シノウコショウばかり言って
しんぜる お供えする 神棚へおみきをシンゼル
しわい 言う事を聞かない このがきゃあシワイやろうだ
しっこし いくじ シッコシねえからだめだわ
じょけている ふざけている わりゃあジョケテいないで……
じちくさり 不器用 ジチクサリこのくれえのことが出来のうかえ
しゃっつらん 悪い こんなシャッツランものはひっぽかせ
しゃっぽ 帽子 今日は暑いでシャッポをかぶってろよ
しょうずける こらしめる あの子は少しショウズケタ方がいいぞ
しまっちゃーな 仕事を止める 早くシマッチャーナ
しだあ 始めよう さあシダア
しらんど 知らないよ 俺はシランド
しゃばけ 破け 2つにシャバケた
ずでえ 少しも この作物はズデエでかくならんな
ずんぐり でぶ あの娘はズングリだなあ
すっぽなげる なげる 相撲して相手をスッポナゲル
すっちょうねえ そっけない あの娘はスッチョウネエなあ
せえせえ 沢山 ごちそうをセエセエくった
せえたら おせっかい そんなセエタラしでもいいわ
せっかち あわてもの ○○さんはセッカチで有名だ
そどしい 涼しい ソドシクなったなあよ
そぼれえ うるさい あんまりソボレエことをするでねえ
そのいちら そのまま 散らかしてソノイチラけえっとう
ぞぜえる ふざける あまりゾゼエルじゃねえぞ
そういっちょ 言うな ソウイッチョぜひ頼まあ
そうずら そうだろう ソウズラその通りずら
たおれる 損をする 一日タオレテ行ってみるじゃんけ
だめどうけんど 駄目だけれど 此の機械はダメドウケンド
たかし 竹馬 昔はタカシにのってよく遊んだ
たんと たくさん タント食べる
たんに 少しも タンニらくではない
たばこぼん ほくはらい タバコポンを持って来てくれ
ちゅうど そのようだ そうどチュウド
ちょべちょべ おせっかい あまりチョベチョベしちょ
ちょびちょび 生いきに出しゃばる チョビチョビしちょ
ちょくちょく たびたび あの人はチョクチョク来る
ちょっくら 少しの間に チョックラの間に行って来た
ちょうずばち 手洗いおけ せっちんから出たらチョウズバチで手を洗う
ちっくい 小さい この靴はチックイから足がいたい
ちょびっと ちょっと 調味料をチョビット入れて
ちょうきゅう 正しい そのやり方がチョウキュウだよ
ちく げんこ いたずら野郎にはチクをくれる
ちちゅうする ためらう この道を行こうかチチュウスル
つぼ かんどころ あれはツボを知っている
つらい 悲しい ○○が亡くなってツライことだね
つぼ たにし 田んぼにツボがいたが今はいない
づくなし 仕事嫌い 年しょう取ったらヅクナシになっちゃった
つんのめる すっとぶ ころんだ拍子にツンノメル
づか ばかの大ヅカ
とちぐるう ふざける そんなにトチグルラっちょ
とが かわいそう あの児はぶっころんで足を痛くしてトガの
とんでもねえ 失敗したこと トンデモネエことをして
どんべえる 足を踏み込む ひじろにドンベエッテあたる(温る)
とつがもない とんでもない 時々トツガモナイことを言う
とまぐち 玄関 トマグチへ誰か来たぞ
とうねっこ 1才くらいの仔馬 この頃じゃトウネッコも見られん
とうがき いちじく 果物ではトウガキが一番おいしい
どでえまある ふざける 子供がドデエマアル
なんちゅうこんどう 間違いをしたこと こんな事をしてナンチュウコンドウ
なにょうこく 何を言うか ナニョウコクだこのやろう
なからます 7合5勺 それじゃナカラマスへ1つたのむに
ないでえまつ 投げ松明 お盆にナイデエマツをやる
にんぼう 背追子の杖 背追子で荷物を運ぶ時ニンボウを立てる
にはならび 蚕の4眠 4回目の眠り
ねっちょう いじわる ネッチョウを言っちょ
のぶい 図太い あいつは本当にノブイ奴だ
のたる 這う 足が痛くてノタル
のす 木に登る そんな高い木へノシてあぶねえぞ
のす のばす うどんをノス
のしいれ 煮込んだうどん 今日は寒いでノシイレにしだあ
のろま 動作が機敏でない ノロマだから仕事がはかどらない
はんで 早く ハンデえべよ(早く行こうよ)
はんなある 物事が始まる 芝居がハンナアルぞ
はしっこい 物事が機敏なこと あの児はハシッコイ子だよ
はんどう 洗濯桶 昔、洗濯に使った浅い桶
はなおっかさん 花嫁さん 今日はよくハナオッカサンを見るから日がいいづら
ばんてに かわるがわる 背中の荷をバンテニ背負う
ぱんぱんしろ 早くしろ 何をのろまあしているぞうパンパンシロ
はち ありゃあ(彼は)ハチんいいでな
はんぎり つののあるおひつ 大型のおひつハンギリ
はした 悪なまいき あの人はハシタだね
びくめ 幼ない女の子 このビクメ(幼ない女の子が悪いことをした時)
ひっちのやえん 非常に暗い 今夜はヒッチノヤエンどうよ
ひっぽかす 捨てる いらのうもなあヒッポカセばいい
ひんよりる ケロッとしている そう言ってヒンヨリルよ
ひしぐ 押さえる そんなにヒシグと(ゴム風船)パンクしるぞ
ひどろしい まぶしい 太陽がヒドロシイなあ
びんたく やけどの跡 あの娘はビンタクがあって可愛そうに
ひょうな にわとりのひな 隣からヒョウナをもらってきた
ひったてる 戸を閉める 台風だから戸をヒッタテロよ
びんぎ 伝言 あの家へビンギョウたのむに
びっしり いっぱい 畑に草がビッシリだよ
びく このピクは何をしとうえ(主に悪い表言)
ひっちゃばく やぶく いらないものはヒッチャバケ
ひじろ いろり ヒジロにあたる
ぶんだす 出かける 今日も仕事にブンダスかえ
ぶちおちる 落ちる 枯れ枝へのぼるとブチオチルぞ
ぶんきに 大変に ブンキもねえもらった
ぶっかある 倒れる 台風で電柱がブッカアッタ
ふんづぶす ふみつぶす 柿のづくフンヅブシちゃっとう
ふんごみ ももひき 近頃はフンゴミ姿も見られなくなった
ぶっさろう 叩く この野郎ブッサロウぞ
ぶんきもねえ とんでもない ブンキモネエことをしてくれた
ぶっさぼる 捨てる そんな物ブッサボレ
ふんだくる むりに取る いやがるのをフンダクル
ぶっこぼす こぼす お茶をブッコボシタ
ぶっこすく なぐる どこをブッコスかれた
へんげえた 仕事を変えた あの人はヘンゲエタ
ぼこみ 出産祝い 親類のボコミに行ってくらあよ
ほうけ そうですか ホウケそれはよかったねえ
ほてっぱら 腹いっぱい ホテッパラくってごっちょだよ
ほくはれえ 灰皿 そのホクハレエをもって来い
ぼこ 小さい子供 此のボコはどこの児ずら
ほうりまんが 農具 田おこしをした後の行程で使うホウリマンガ
ぼなく 泣く この子はよくボナク子だ
まやす 弁償する 買って来てマヤシなさい
まっと もっと これはうまいマットおくれえ
まるめえ まる見え そっくり見えることマルメエだ
まるてんぼう 丸い太い棒 マルテンボウ持って追いまわす
まくろう 飯を食う 大忙ぎでマクロウ
まくれえ 飯を食え 早くマクレエ(遊び食いをしている子をせかす)
みてくりょう 見た目 ミテクリョウは悪いがそんなでもない
みてくれ 見た目 みてくれとも言う(上に同じ)
みてくりょう 見てください この字がわからないからミテクリョウ
みぐせえ みっともない そんな格好じゃあミグセエど
みたくなし 美人ではない あの娘はミタクナシだなあ
みみっとお 難聴 あの人はミミットオだから(耳のとおい人)
むかあさる 嫁に行く あの娘は○○さんのところへムカアサル
めためた 度々 メタメタ頼んでわりいな
めめず みみず 道路にメメズがひっからびていた
めっける 見つける 捜し物をやっとメッケタ
ものめえ 行事の前 モノメエで忙しいは
ももっちい くすぐったい そこんとこへさわったらモモッチイよ
もしき 遠くからモシキを背負って来た
ももったい くすぐったい そこはモモッタイよ
やあし 返事 (○○さん)ヤアー
やたら やみくも ヤタラやっとうじゃだめだもっと丁寧にしろ
やたかしい やかましい 工場の中は機械の音でヤタカシイなあ
やごめ 寡婦 あの人もヤゴメで可愛いそうだ
やくばん タバコ盆 一ぷく吸うからヤクバンを貸しとくれ
やあじゃん いやよ そんな事言ったらヤアジャンけ
やがた 少したてば ヤガタくる
やにあさって 明々後日 ヤニアサッテは日が佳い
やっとくれ やって下さい 隣りの家にこれをヤットクレ
やっちゃあ やりなさい これをヤッチャア(敬語として使う)
ゆかず 行こう それじゃあユカズよ
よまあれる 叱られる お父さんにヨマアレルぞ
ようなご 夜中に食べる飯 昔の人は夜なべ仕事をしたからヨウナゴを食って寝た
よりええ 会議 今夜何時からヨリエエがあるな
よりどうづき 水車の自由使用 昔は水車使用日が決っていて自由に使える日がヨリドウヅキ
ようだけ 午後の間食 ヨウダケを食ってまたかせぐ
よもう 叱る そんな事をするとヨマアレルぞ
よってくれんけ お寄り下さい 用事があるからヨッテクレンケ
らちもねえ くだらない ラチモネエことを言うじゃあねえ
わりゃあ あなた ワリャアどこに行ってきとうえ
わにわにしちよ ふざけるな ワニワニシテなんでよく勉強しろよ

 

硯島邑 

 

方言 標準語 方言の使用例
あろうず 春の雪どけ水 馬場の裏はアロウズになってるよ
あそびにん 月給生活者 17日がいいはアソビニンもいいしな
あれ 嵐・台風 今じゃあアレのことを台風って言うよ
あんびん 大福もち アンビンをもこせえろやれ
あんべえ 損得 おれのほうがアンベエーん悪いわ
あんべえ 体裁 アンベエはどうずらか
あばよ さようなら それではアバヨ又あした
いらう 借りる 尾崎先生からイラッテこいよ
いっぺい たくさん 野菜がイッペエだわ
いんにゃあ いいえ インニャアそうでもねえど
いっとうっちゅうぞ 行ったそうだ とっくにイットウッチュウゾ
いっとうっちゅうぞ 言ったそうだ そうゆうふうにイットウッチュウゾ
いきやしょう 行きましょう さあさあイキヤショウあしどり早くな
うらあ 私たちは ウラアなあ、知らんぞ
うっちゃぁーる すてる そこのごみをウッチャアッテくりょうよ
うんねる 眠る 疲れていたからウンネテいとうんな
うさあーる 去る とっくにウサアッタわ
うさあーる 来る さっさとウサアーレやれ
うてんげえし 口答え めためたウテンゲエショオしちょ
うらが 我が家 ウラガじゃあまだやらんのうんえ
えだ 動物の四肢 鹿・猪・熊など獲物のあしをエダとゆうぞ
えべやれ 行こうよ おれと一緒にエベヤレ
えんこ エンコのようだなあ
えんばな えんがわ エンバナへお休みなって
えらあ 君たち エラアどうするだな
えんまる 犬の子 うちのエンマルがあるいていらあ
おなけえ 自他の妻 あそこのオナケエさんが言っていたぞ
おうなんと 故意に わりゃあオウナントしたじゃんか
おはと 洗米の団子 オハトを屋敷神に供えたかな
おつもり 宴会終了 ごくろうさんでしたオツモリです
おおやさま 刑務所 ばくちはいかんオオヤサマだぞ
おとぼね びっくりさせちょやれ、でかいオトボネでなあ
おつり トイレのはねかえり オツリとは不潔なことだ
おめえっち あなたがた オメッチらのおかげどうになあよ
おめえっち お前たち オメッチャアあめえているぞ
おおまくれえ 大食漢 あの子はオオマクレエだからな
おんじい 遇か者 しっかりしろこのオンジイさま
おんばあ石 不良品 この硯はオンバアイシだからだめだ
おせんがじ ものごい オセンガジに一銭くれてやれ
おたいき 金持の気分 貧乏人がオタイキになるな
おほんだれ 無能な人間 とうじんでオホンダレなんて言うな
おめえ あなた オメエは昨日どこへ行ったえ
おべえる おぼえる はんでそのやり方をオボエロよ
おおきに ありがとう オオキニ オオキニ苦労させちゃってねえ
おめっちらが よその家 オメッチラガあ、りっぱだね
おっくりけえす くりかえす 同じことを又オックリケエスかえ
かにん 許せ まあカニンしろやれ
かしき 炊事婦 いまあ山のカシキをしているんな
かさっかき 梅毒患者 昔はカサッカキていってなあ
かがびっちょ とかげ カガビッチョがとびでてきた
かてえてる お腹が空いている 可愛そうにカテエテルじゃあねえか
かぎ 盗癖者 カギだから気をつけな
かざはな 雪しぐれ カザハナだ、心配するな
かしょう 貸して下さい ちょっとマッチをカショウやれ
かせぎ 労働収入 あの家の主人はカセギがいいからなあ
かまわん 自由勝手 それじゃあカマワンぞ、好きにしろ
かっくらあす なぐる 犬がかみついたら逆にカツクラアセロ
きしょく 気分 あんなことでキショクが悪くなったわ
きつね うそつき なに言ってるだ、それはキツネの言うことだ
きつねったかり 異常の人 あぶねえぞキツネッタカリだからな
きんぎょうてえ 気むづかしい わりあいキンギョッテエからな
きしゃだ しらみの卵 戦後の子供の髪にはキシャダが居たよ
きつねのよめいり 晴天の雨 陽がでてるじゃんかキツネノヨメ入リだ
きもっきれ 短気 あの先生はキモッキレのようだ
きじり 薪の太い方 火の用心だからなキジリに気をつけろ
きんぎれ 木切れ 大工さんの残したキンギレを掃除する
くりばんばあ 寺の奥さん 若いのにクリバンバアという言い方は気の毒だ
くるま屋 水車小屋 おばあはクルマ屋へ行ったよ
くりょう ちょうだい その本をとってクリョウ
くたびれた つかれた 今日は本当にクタビレタ
くり 丸刈り 中学生の髪はクリがいいなあ
くくる しばる この縄でククッテおけ
けえとう 家の近くの畑 ケエトウかな?山かな?
けっからかす ける ケッカラカシテ通ればいい
けける のせる 灰皿をテーブルにケケテくりょう
けむってえ けむい てのおふろはケムッタクてかなわん
けーれ 帰れ じゃあお家へケエッテくりょう
こさい くわしい状況 コサイを聞いてからにしざあやれ
こせ道 細い近道 コセミチを行けば早いぞ
こく 云う とんでもねえことをコクじゃんか
こうじんばれえ 葬儀終了の食事 コウジンバレエまでたのむよ
こてえてる 財産がある あそこじゃあコテエテルからなあ
こんぼう 動物の前脚 コンボウを出しちょ
こせえろ 作れ 早くコセエテくりょうやれ
ごっちょう 苦労 すこし食いすぎてゴッチョウだわ
ごぜんばし 手づかみ おかずをゴゼンバシでたべるかえ
さなれる 丸太の辺材が朽ちる じきにサナレルからな
さんぼう 投たいまつの引綱 右のサンボウを強く引け
さんぼう わがまま それじゃあ云いてえサンボウじゃんか
さがり 前借り 働きよりサガリの方が多いぞ
ささらほうさら 全くだめだ こんどはササラホウサラだ
さぼれ すてろ そんなものはサボレ
しょうげ 災難 きのどくにショウゲをきてなあ
しぶ 山腹中の鉄分 この水にゃあシブがあるぞ
しぶ 不幸な出来ごと 正月からシブたあねえ
しぶったれ けちんぼ シブッタレるとはずかしいぞ
しわい 強情者 シワイ男だからなあ
しゃっつら かお そのシャッツラを見てみろ
ずく 働く能力 なにしろズクがあるからなあ
する 損をする こんどの山じゃあスッタスッタ
すえる 腐敗する ごはんがスエル
すけっちい すけべ あのおじいはスケッチイだっとうえ
するす もみ用のうす スルスんあるから楽だぞ
ずでえのもの いくじなし ズデエノモノじゃんか
せいしょう 勤勉でていねい あのおばあさんはセイショウな人だ
せえする いじくりまわす セエスリ仏は恥をかく
せんだいひら 男の正装 センダイヒラで正座をぶつんえ
そうずれ そうでしょう 目上の人にはソウズレと云うのか
そうずら そうだろう 目下の人にはズラでいいぞ
だて みかけ ダテに持っているわけじゃあないよ
だて おしゃれ ダテにめがねをかけているぞ
たあしる すねの皮の汁 大丈夫だタアシルだけだ
大黒様 戦前の百円札 さいふの中味はダイコクサマだ
大黒様 無欲の人 あの人はダイコクサマだからね
たかし 竹うま タカシで道路を歩くなよ
たくれる 深酔いする とっくにタクレているよ
だんじ お団子 お母あダンジョウおくれえ
たおす 借金を返さないこと あいつにタオサレちゃった
ちょこまか 目ざわりな行動 朝からチョコマカしちょ
ちょんがむ しゃがみこむ チョンガンでいろよ
ちゃわん ばくち チャワン学校はよせよ
ぢゃんま 霧雨 ヂャンマだから自動車に注意しろよ
ちいちい けちんぼ チイチイだから困ったものだ
ちょうりんぼう 浮浪者 チョウリンボウに気をつけろ
ちごう 違う チゴウじゃんか
ちょっくら すこし 今行くからチョックラ待っとくれ
つんのめる 倒れる 木の根でツンノメルなよ
ていたらく 恥べき行為 あのテイタラクじゃあだめだ
てんこもり 山盛りに テンコモリにされると困る
てらんじ 寺の所有地 テランジも栽って(つくって)いるかえ
とんぼ はずれる トロッコがでかくトンボしちゃった
どけろ さける そこの車をドケテくりょう
なでる 他人をたたく ちっとナデテくれっかなあ
ながざい 背の高い女 美人でナガザイだなあ
なめら なめくじ ナメラばっかでよわってらあ
なあよ ………よね そうだナアヨ
なんどって 何か ナンドッテそんな所にいるんえ
なにょうしてるだ 何をしているんですか ナニョウシテルドウ早く来い
にち はぐき ニチん、はりあがっちゃっとうに
にいしい 新しい これはニイシイじゃんかな
ねもい 不良の木炭 ネモイだから煙りが出るぞ
ねえか ないですか あぶねえじゃあネエカ
のうとう 屋内で発芽した豆類 雨もりでノウトウになった
のんのん様 神様 ノンノンサマをよく拝め
のんのう お坊さん ノンノウが来たようですが
のんのうになる 亡くなる 母は弟が2才の時ノンノウニナッタ
のか ゆるやかな傾斜地 ノカになっているから危なくねえぞ
はんで 早く ハンデ来い「はんで」来い
はいよ どうぞ ハイヨここへおきます
はいよ はい ハイヨウと返事をした
びんたく ケロイド 医学が発達してビンタクも治る
ひで ヒデの松明かえ
びくども 女の子たち ピクドモにもさせろ(悪口の場合)
ひっぽかせ すてる ごみをヒッポカシテ来なさい
ふくりこむ 妊娠する フクリコンデいるようですよ
ぶんむくれる すねる 馬鹿者んブンムクレテいらあ
ぶっとばす 早くはしる 車をブットバスからあぶないよ
ぶっとばす なぐる 何も関係ないのにブットバスとはな
ぶっさろう なぐる 早くしないとブッサロウぞ
へぐ 材木を割る 栗の木をヘグと板になる
へび 小正月のしめなわ ヘビは左縄だからな
へえ ヘエが舞いあがるぞ
へえ皿 灰皿 ヘエザラを洗ってくれよ
ほてえさま 腹いっぱい 鹿肉をホテエサマたべた
ぼこ 幼児 あのボコあ可愛いい
ぼこひれえ 蚕の上ぞく 今日はおめっちのボコヒレエだね
ほた 薪用の丸太 けぶいぞホタをつつけ
ぽっくり 女の子のげた りっぱなポックリじゃんか
ほんどうけんど そうだけど ホウドウケンド少し違っているかね
ほうんな そうだよ ホウンナ杉の木の向うの畑んな
ほうけ そうなの? ホウケ知らなかったですよ
ほった かさぶた ホッタん取れたからいいさ
まぶる 食べ物を欲しそうにする みっともないからマブルなよ
まて まじめ・誠実 昔からマテの人だったよ
まずき 大麦 水車でついた大麦をマズキと云うよ
まちょう まって ちょっとマチョウやれ
まくりおちる 落ちる 草刈場をマクリオチチャッタ
みだましい しっかりした ミダマシイ物を持っているねえ
みたくなし 不きりょう 私はミタクナシだから……
むしょうに 急に ムショウニさみしくなった
むかあさる とつぐ 17でムカアサットウだからなあ
めめず みみず 神(かん)めらメメズだぞ
もしゃあもん 成功を期待しない作業 モシャアモンに植えたんだ
やちっぱた 断崖 ヤチッパタへ行くなよあぶねえぞ
やあ はい ヤア何か言っとうかえ
やかましい うるさい ヤカマシイテレビだねえ
やせってえ じゃま わりゃあヤセッテエなあ
やたかしい うるさい ヤタカシイから外で遊べ
ゆうんえ 言いますか なんちゅうことをユウンエ
よばある 呼ぶ 用があるからヨバアットクレよ
わっこ 重荷の上の荷物 まだワッコをぶつかえ
わっかさみ 柿をとる竹の棒 ワッカサミョおこせえとけよ
わた 内臓 猪のワタはおいしいよ
わりゃあ おまえは ワリャアどうしている
わりいけんが わるいけど ワリイケンガたのまあやれ
わにわにしちょ ふざけるな みぐせえからワニワニシチョやれ

 

五箇邑 

 

方言 標準語 方言の使用例
あいよ はい 返事をするとき
あかす 知らす  
あこい かかと 足のかかと
あかんぺろん 拒否 人の意見を拒否する
あさっぱら あさはやく こんなアサッパラからあなたは何処へ行くか
あじめし やきめし ごもくめし
あてこすり あてつけ しかえしのこと
あぶく 破談 縁談等がぶくになった時よく使われる
あめんぼう 甘えんぼう 大事に育てられた意地の弱い子
ありき 切った木を勢いよく下ろす あらしとも言う
あれえざれえ ありったけ すべてを使いつくしたとき使う
あんねえ 姉さん 姉さんを呼ぶ時のことば
あんやん 兄さん 弟が兄を呼ぶ時のことば
いかざあ 行こう 行きましょう
いかずよ 行こうよ 行きましょうよ
いきなり なげやり 仕事等を途中で止めてしまう、仕末が悪い
いじくる しくじる ものごとをやりそこなうこと
いっさら すこしも 猿が栗をイッサラないようにたべてしまった
いっぱしる 行ってしまう 行ってしまうこと
いとこがたり いとこ婚 いとこの間で婚姻する
いびる いじめる なんくせつけて悪口を言う
いんね いいえ そうではありません否定のことば
うさある 出かける 主として目上の人がつかうことば(相手に対して)
うだつ めが出ない 物事がうまく進行していない
うちゃある 捨てる 何かを捨ててしまう
うっこざっこ たくさん ごたごたたくさんある子どもがウッコザッコ
うてげえし 反論 口ごたえのこと
うらあ 私は ウラア知らんよ
うんねる 寝る 寝てしまう
うんざり がっかり 失望してしまう
ええからかん いい加減 途中でなおざりにする
ええまち 外傷 岩場から落ちて大きなエエマチをする
えごい いがらっぽい 生のこんにゃく、里芋の茎の味
えんさ えんがわ エンサで日向ぼっこ
えペ 行こう 学校へエベ
えらんとう お前達 エラントウは本当に頼母しいぞ
おおっこい おうよう 動作がにぶく鈍感である
おうなと わざと オウナト石を投げつける
おかた あのオカタは口が悪い
おかんむり 怒っている おやじはとてもオカンムリでした
おこうじん 火の神様 いろりで小便するとオコウジン様が怒る
おさくい 明るい あのお嫁さんはオサクイ人だ
おじょうもん 年頃の娘 お嫁入り前の娘
おしょうばん 伴食 オショウバンにあずかる
おしまいなって 休みましょう 夕方日没頃のあいさつ
おぞい 悪賢い オゾイ商人
おだをあげろ 痛飲して騒ぐ オダヲアゲテさわぐ
おたんこなす 馬鹿者 このオタンコナス(叱りづける時こ使う)
おちゅうべえ へつらい 卑下してへつらいものを届ける
おちょうちる 落ちる 屋根からオチョウチル
おっこずめる 頭をおさえる オッテズメテしまう
おとうじん ぼんやり ぼんやり者で何もわからぬ人
おはしん 針仕事 縁側でオハシンをしているおばあさん
おめえ お前 オメエさんは何処へ行くか
おようだけ 午後の間食 オヨウダケを食べてひと仕事
おばんです 今晩は オバンデス
おらんち 私の家 オランチへ来い
かあかあしい がつがつたべる 飢えてがつがつと食べる
かあばる 乾いて堅くなる 勝手にカアバレ
かけそく けいかく 学校へかけるカケソクをする
がし 気丈夫 ガシでないと長生きしない
かっちき 刈り敷き カッチキを入れて土を肥やす
からっけつ 何もない 貧乏カラッケツ
きしょく 顔色 どうもキショクがすぐれない
ぎんながし 放蕩者 ギンナガシで破産した
ぎんだれ つらら 寒い時藁屋根につららが下っている
ぐいのみ ぐいのみ 酒のグイノミ
くそってなし こなす 何から何まで凡て悪く言う
くで とぎれとぎれ うまくつながらない
くんのむ いちどにのむ 喉からのむ
けご 稚蚕 蚕が卵からかえった当初の稚蚕
けつかあれ そうしていなさい はやく仕事をしてケツカアレ
けでえ みの ケデエをぬいで話そう
けんつく 叱声 荒っぽく叱る
けんまく 険相 ものすごく怒った顔つき、物が散らかっている
こうしゃ 巧者 上手な人、りこう者、知恵のある人
こきが悪い 不気嫌 悪口を言われてコキガワルイ
こけのかわ ばかばかしい ばかくさい、思慮の浅いこと
こすっからい 悪賢い コスッカライ人
こぜえる 大きくなれぬ 小さくかたまって大きくなれない
ごた もつれる 自分勝手なことをくどくどのべる
こんどおし 小ざる このコンドオシは何処で買ったの
さがしい 急傾斜 サガシイ畑
さくる うねをきる サクッテまく
さけいれ 酒すまし 縁談の時媒酌人が相手と縁談の約束を交す
さぶい さむい 寒いこと
ざんまく 取りちらかし 取り散らかした状態、愚か者の意味
しこう ていねい あの人はシコウ人である
じだら だらしない ジダラに金を使う
しったなし 際限がない シッタナシに食うと胃腸を悪くする
しっぺげえし 報傷 有害鳥獣は人間への自然のシッペゲエシ
しにる 皮下出血 転んで膝小僧がシニッタ
しゃあしゃあしい 図太い 遠慮なしの図々しい態度
しゃらさぶい 寒い このシャラサブイにそんなことはよせばいい
じょる 解体する 動物等を捕獲したとき
じるい いちまき 血縁のある家々を集めた集団
しんや 新屋 大屋に対して新しくできた家
ずくなし 怠け者 あの男はズクナシ者
ずない いじっぱり いじっぱり者
ずべら やりっぱなし 仕事をなおざりにしてしまう
ずでえ ずいぶん ズデエ馬鹿、「ずでえ」まずい
せし 施主 当事者のこと、葬式等の
せんころ この間 幾日か前
せんみっちゃん うそつき 千に三つしか当らぬ、うそつき者
せえたら おせっかい セイタラを言うな
そいで それで ソイデどうした
ぞうさく かざりつけ ゾウサクが行き届いた家の造り方
そそっかしい あわて者 ソソッカシイ男
そっぷり そぶり ソップリの悪い応待
そとづら よそいきの態度 ソトヅラに対してうちづら
そのいとに そのうちに ソノイトニ行くから
そぼえる ふざける ソボエルじゃあないよ
そんじゃあ それでは ソンジャアさよなら
たける 動物の交尾  
だたら むやみに 節度なくダタラ使う
だっちもねえ むだな ダッチモネエ話
ちかま ちかみち チカマを通って行け
ちく げんこつ チクをくれる
ちゃくい おうちゃく チャクイことをする人
ちんぴい ちいさい チンピイ人
ちんぶりかき すねること チンブリをかいて来ない
つくすがる つきささる とげが指にツクスガル
つくねる 重ねる 芋をツクネておく
つけぎ おかえし ツケギに菓子をくれる
つっこばす 焼く 塵をツッコバス
つっぺえる はまりこむ 泥の中にツッペエル
つめじくる つねる お母さんが私のお尻をツメジクッタ
つんむらかす もらす 赤ちゃんがおしっこをツンムラカス
でっかあした であった 山道で大熊にデッカアシタよ
てよう 手入れ 野菜はテヨウ次第
てんやわんや 大いそがし きょうはお客の応待でテンヤワンヤでした
てんでに それぞれに テンデニ鎌と唐鍬を持って集って下さい
どうずく 叩く いじめる、体罰
とうねっこ 小馬 1才未満の小馬
とっちげえる とりかえる トッチゲエテ人ちがいをしてしまった
とっちらかす 散乱している 子どもが遊んでおもちゃをトッチラカス
どんぴしゃり ぴったり 問題の山がドンピシャリ当った
とんぴくりん とりとめのない トンピクリンの男
なぎんでえ 仏の迎え火 盆には夜ナギンデエまつりをする
なましい なまもの この柿はナマシイから食えぬ
なりんぼう ハンセン病  
ならかす 有名な人 若い時はなかなかのナラカシ者でした
なんちょうにも どうかお願い ナンチョウニモこのことは実現したい
にいえ 新しい家  
にしどっち わからぬ人 わけのわからぬニシドッチの人
にわならび 四眠の蚕 蚕がニワナラビです
ぬくとい 熱い この夏はヌクトイ日が続いた
ぬけさく 間ぬけ者 愚かな人
ぬりたくる ぬってしまう コールターを屋根にヌリタクル
ねげえし 切り倒す きのこ木をネゲエシする
ねらざあ ねましょう  
のうたらもない 能もない 雨の降るのに草刈りはノウタラモナイ
のげえり 埋葬の帰り  
のっぷせる くみふせる ノップセてせっかんする
のぶい 図太い ノブイ度きょう者
のんばめる のどにつかえる 餅をノンバメル
ばくめし 麦めし 麦のごはん
はあき  
ばそく 即死 石垣から落ちてバソクしたとか
はちぶ 八分 足りない人
はりたおす 叩く きつく叩く
はりめど 針の穴 針メドが楽に通る丈夫な眼のおばあさん
はば おしだし ハバのきく人
はらみっとう 子の出産のせまった女性  
ぱんちょ ばん こんどは私のパンチョです
はんで たびたび ハンデめためたがとうちんぴい
びく  
ひじろ いろり  
ひだりい 空腹 ヒダリイ思いをする
ひっけける 上にのせる  
ひっぱたく 叩く 強く叩く
ひっつぶす つぶす 蟻をヒッツブシタ
ひどろしい まぶしい 太陽がヒドロシイ
ひやづい たよりない まだヒヤズイ若者
ひら わな ヒラをかけて猪を獲る
ひんまげる まげる 鉄線をヒンマゲテ魚焼きをつくる
ふだやか たくさん フダヤカな境遇で育つ
ぶったまげる びっくりする 道で青大将に出合ってブッタマゲタ
ぶすっつら 不気嫌 ブスッツラをしてあいさつするな
ふい だめになる 折角の話をフイにしてしまう
ふいきだけ 火吹竹  
ふんぎり 思いきる いいかげんでフンギリをつけて解決しよう
ぶんき 限度 ブンキもないことをしでかす
ふんだくる 取ってしまう 僕のもっているボールをフンダクラレタ
ぶんだす 出かける  
ぶんのめす 叩いてしまう 強く叩いてしまう
ふんづかめえる つかまえる 泥棒をフンヅカメエル
へえし  
へこます 降参させる  
へずる 一部をとる ヘズッテ金をごまかす
へんからもねえ そっけない ヘンカラモネエ応待
へっつい かまど  
ぼこ 小さい子 このボコはどこの子
ほだく あばれてさわぐ  
ほねっきり 腕かぎり ホネッキリになって働く
まきあげ   蒔ものをマキアゲる
まくらあせる 叩く マクラアセルぞ
ませる 早熟「ませて」いる子  
ませんぼう 横木 動物を入れておく部屋の横木
まちる 待つ  
まめったい よく働く マメッタイ人
まんざら 全く マンザラ諦めることもない
みごてえ 見がい ミゴテエのある相撲
みたくなし 顔がみにくい  
みじめえ かわいそう ミジメエな思いをする
みてくりょう 顔かたち ミテクリョウだけでは人はわからぬ
みんなん 皆さん ミンナン聞いてくれ
むしょうに 急に ムショウニ何を言うのか
むる 洩る 水が洩る
めえかき まゆかき まゆをかく
めためた たびたび  
めっける 探す  
めっそうもない とんでもない メッソウモナイことを言うな
もしき  
ももっちい くすぐったい  
やせったい 気がついて動きまわる  
やたかしい さわぐ 男ばかりの子どもでヤタカシイ
やたらくたら むやみに ヤタラクタラかわいがる
やっこい 軟かい ヤッコイご飯
やにゃあさって 明後日の次の日  
やらかす むやみに むやみに決行する
ゆいけえし 労働交換 田植などのとき
ゆたん まゆの袋  
ようだけ 午後の間食  
よせっし やめておけ やめておきなさい
よそもん よそから来た人  
よそる 茶碗にご飯を盛る  
よたか 夜遊び 夜おそくまで起きている人
よてん 四人でかつぐ  
よもう 叱る  
よろげる みのげる 小豆などを水に浸して選別する
らちもない ばかばかしい ラチモナイ話だ
らくよう 気楽に ラクヨウにして下さい
いきむ 意地をはる 強調して主張する
ろくずっぽう たいへん ロクズッポウ草を取らない
わかされ わかれ道 あそこのワカサレまで来たとき……
わざっと かんたんに ワザットもてなした
わっこ おまけ ワッコをつけて話す
わにわにする ふざける ワニワニスルな
わりかた そのわりに ワリカタぬくとい

 

本建邑 

 

方言 標準語 方言の使用例
あるどうに あります いっぺえアルドウニ
あくてえ 悪口 他人のアクテエを言っちゃいけない
あだあだしている ふざけている あまりアダアダシテイチャだめだ
いくどうに 行くです 1人で○○へイクドウニ
いかずよ 行きましょう はんでイカズヨ
いっとうけ 行きましたか ○○へイットウケ
いっぺえ 沢山 イッペエあるどうに
いきやすけ 行きますか さあ皆さんイキヤスケ
いっさら 少しも あの野郎はイッサラ仕事をしない
いいあんべえ 良好 今日は天気でイイアンベエだな
うでる ゆでる うどんをウデル
うんねる 寝る 早くウンネル
うちぐ 死ぐ ウチグひゃん
うっとくれえ 打って下さい ていこウットクレエ
うっとくれえ 売って下さい こみょうウットクレエ
えらあ あなた達 エラーどっからきとえー
おめえ あなた 目上の人を呼ぶとき
おめっちゃ あなた方 オメッチャだめだなあ足がのろくて
おしまいになって 終って下さい さあさあ御苦労でしたオシマイニナッテ
おおまくれ たくさん食べる事 あん人はかせぎもするがオオマクレだよ
おさっさ まぬけ あいかわらずオサッサかい
おつかりでごした 今晩は 夜訪問するときの挨拶用語
おざら のしこみほうとう オザラくうかえ
おけえゆ おかゆ オケエユくうかえ
おべえる 覚える そんくれえのことはんでオベエロ
おばやん おばさん オバヤンお茶をくんどくれ
かったりい 疲れた もろカッタリクテ何をするもごっちょうだ
がめつい 欲が深い それじゃガメツイな
がし 強情張 あの子はガシだね
かんぐれん 考えられない どうにもカングレンじゃん
かさん カサンねえかえ
かぶちゃあ かぼちゃ カブチャアくうかえ
きげんばやし 気が早い 君はキゲンバヤイよ解った
きちゃあ 来て下さい こっちにキチャアな
きとえー 来たですか えらーどっからキトエー
きたねえ きたない しゃらキタネエ
くれちゃあ 下さい 話を聞いてクレチャア
くりょう 下さい そこの本を取ってクリョウ
くうかえ 食べますか おざらクウカエ
けえらず 帰りましょう はんでケエラズよ
げいる ゲイルがうるさいなあ
けえる 帰る 早くケエラズよ
ごした ございます おはようゴシタ
ごいす ございます そうでゴイス
ごっちょう 大変 仕事がゴッチョウだった
ごっちょう 苦労 あの子はゴッチョウなく育てたからだめだ
こんじゃん 事です めためた悪いコンジャン
ごっちょ 面倒 ゴッチョでごいす
こみょう コミヨウとってくれ
こくじゃん 言いますね ばかをコクジャン
このうようだ 来ない様です だれもコノウヨウダ
さぶい 寒い 今朝はサブイな
さえいじょし さわがないように そんなにサエイジョシ
さんべえ 三杯 サンベエ飯をくうじゃんけ
じょうり 草履 そのジョウリをとってくれ
しょうきさま 気難しい人 ショウキサマが通る気を付けよ
しずに しましょう 休んだから仕事をシズニ
しょっきぴ ざまあみろの意 ショッキピ
しなきゃあ しなくては ○○をシナキャアならんじゃん
しまっちゃよ 終って下さい はんでシマッチャヨ
しゃら 非常に シャラきたねえ
しべえ 芝居 シベエをみに行かずに
じゃんか でしょう だから駄目だって言ったジャンカ
すげえ すごく スゲエでかいじゃん
ずら だろう ○○はその通りズラ
せいふ 財布  
せこい けち あの子はセコイなあー
せいたら 余計な事 他人のことをセイタラ言うな
せいこう しょいこ セイコウをかつぐ
そりゃあ それは ソリャアわかりゃあしんに
たたけしい たたいて下さい へえをタタケシイ
ちっくりい 小さい チックリイもんどう
つっぺる 落ちる そんなとこ歩くとツッペルぞ
つつける 告げ口 悪いことをツツケル
づか 其の汚ないヅカを洗ってこい
ついじ 石垣 あのツイジはすぐくずれるど
でえどこ 台所 デエドコに置いてあるら
でえこ 大根 デエコを煮る、「でえこ」を蒔く
てめえ お前 テメエだめじゃないか
ていこ 太鼓 テイコうっとくれえ
どうしとうな どうしました 昨日はドウシトウナ
どうにも どうしても ドウニモかんぐれんじゃん
どっから どちらから えらードッカラきとえー
ならんじゃん ならない ○○をしなきゃあナランジャン
なっちゃった なってしまった びしょびしょにナッチャッタ
ねえ ない 金がネエ
ねいやん 姉さん ネイヤンお金をかしとくれ
ねえかなあ ないですか かさんネエカナア
のぶい ずるい・ずうずうしい あの人はノブイんだ
はんで 早く ハンデ来い「はんで」行け
はんでえべ 早く行こう さあさあハンデエベ
はち あいつは相変ずハチが悪い
ぱんぱん 早く 何事もパンパンしろ
びく 女の子 このビクは意地が悪い
ひんまがる 曲る 字がヒンマガッチャッタ
ひが 自己を忘れ ヒガをまわすのは止めなさい
ひんぐりけえす 捻挫 足首をヒングリケエシテ歩けない
びちょびちょ びしょびしょ ビチョビチョになっちゃった
ひでえ ひどい ヒデエもんじゃん
ぶっさる なぐる ふざけやがってブッサルぞ
ぶっちゃる 捨てる はんでそのごみブッチャッテこい
ぶんだす 出掛ける そろそろブンダスとするか
べったら たくさん あそこの柿はベッタラなっている
へえ ヘエをたたけしい
ぺたんこ めんこ ペタンコをやらずに
ほうずら そうでしょう 明日は天気だホウズラヨ
みだましい よく働く あの人はミダマシイ
めためた 度々 そうメタメタやられちやあかなわん
もっつける 燃し付ける 風呂をモッツケロ
もんどう 者・物の意 ちっくりいモンドウ
もんじゃん ものです ひでえモンジャン
やっとうけ やりましたか ○○をヤットウケ
やらずに しましょう ぺたんこをヤラズニ
ゆっとうけ 言いましたか そんな様にユットウケ
わりゃあ あなたは ワリャア○○の子だらあ
わかりゃあしんに わからないでしょう そりゃあワカリャアシンニ
わにわに ふざけ ほれお客さんが来るぞ、いつまでもワニワニしていちょ

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